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74thRadio

音楽に関する雑記。

こんな世紀末の夜でさえ 〜 林邦洋「降誕祭」

もうイブか……December is the cruelest month、といったところだな。

今年はいろいろ慌ただしかったので、クリスマス気分がまったく味わえずに終わってしまった。まぁいいんだけど。どうせリア充じゃないし。

クリスマスソングといえば、定番もそうでないのもたくさんある。僕の音楽ストックの中にもいくつもあるけれど、ここ数年のお気に入りは、林邦洋「降誕祭」だ。


降誕祭 林邦洋 (HQ)

林邦洋との出会いはどうもよく思い出せない。たぶん、バイオスフィアレコードのチラシか何かだったと思う。もしかしたら、zabadakの楽譜を買った時だったかもしれない。種ともこさんのアルバム『ヘテロ』で彼が作詞作曲して提供した「メモリア」は混喩がすぎて、私の好みではなかった。だから、どうしてMaxiアルバム『思ふ事』を買う気になったのか、どうしてもわからない。しかも、今、CDのラックを見たら『思ふ事』が見当たらない……シングルを大量処分した時に一緒に処分してしまったのか? それともどこかにしまい忘れたんだろうか。

林邦洋は、比較的、哲学的なギターシンガーだという印象を持っている。大柴広己にちょっと印象が近い。

さよならミッドナイト

さよならミッドナイト

  • 大柴広己
  • J-Pop
  • ¥150

クリスマスソングの定番も、そりゃ悪くない。「恋人がサンタクロース」はリア充とほど遠い僕にとっても若い頃の一時期を思い出させるし、「きっと君は来ない」とか「“ともだち”っていうルールはとても難しいゲームね」とか、僕だって聞く。聞かなくたって聞こえてくる。

でもこう、マスメディアに聞かされる歌とはまた違って、自分の感覚にフィットする、気持ちいいクリスマスソングの存在は、たしかにクリスマスをよりMerryにしてくれる。

毎年この時期になると、林邦洋「降誕祭」を口ずさみながら、夜を迎える。

メリークリスマス。ああ、そう、「メリークリスマス」と言えばこれだ。学生時代バンドで弾いたこの曲は、定番中の定番だけど、インストゥラメンタルをあまり聞かなかった学生時代にも大好きだった。しんとしたメロディが素晴らしい。

Merry Christmas Mr. Lawrence

Merry Christmas Mr. Lawrence

もう一度言う。メリークリスマス。

『グッドモーニング、ベトナム』

お題「何回も見た映画」

お題スロット

はてなブログが物珍しいので、あれこれ機能を見たりしている。以前Seesaaブログを使っていた。多機能でカスタマイズ性が高いけれど、機能的にははてなブログはだいぶ洗練されている気がする。

試しに「お題スロット」を回してみたら「何回も見た映画」が出たので、今日は映画音楽について書いて書いてみようと思っている。

ラジオDJが主人公の戦争映画『グッドモーニング、ベトナム

僕はあまり映画をたくさん見る方でもないし、映画音楽に興味が深いわけでもない。印象的な映画を挙げるとなれば、まず挙げるのは『フィッシャー・キング』だけれど、同じ時期に見た、やはりロビン・ウィリアムズ主演の『グッドモーニング、ベトナム』の方が、このラジオブログにはふさわしい。なぜなら、これはラジオDJを主人公にした戦争映画だからだ。『レインマン』を撮った監督バリー・レビンソンが監督をしており、主人公のDJエイドリアン・クロンナウアはロビン・ウィリアムズが演じている。痛快としか言いようのないロビン・ウィリアムズのトークが炸裂する。

戦争映画でありながら、戦闘シーンはほとんどない。ロビン・ウィリアムズの熱演含め、シナリオは抱腹絶倒だ。それでいて、ベトナム戦争の中でベトナムも、アメリカ人も苦しんでいる。闘いが苦しいのではない。仲良くなれないことが苦しいのだ。

珍しく、僕がサントラCDを買った映画でもある。特に意識して買おうと思ったわけではなくて、ブックオフで見かけてせっかくだからと買ったのだけれど、これがなかなか面白かった。劇中でのクロンナウアのDJトークも収録されており、クロンナウアのラジオを聞いている気分が味わえる。

この素晴らしき世界(『グッドモーニング、ベトナム』より)

この素晴らしき世界(『グッドモーニング、ベトナム』より)

  • ジザイ・ミュージック・プレイヤーズ
  • サウンドトラック
  • ¥150

劇中、失意のエイドリアン・クロンナウアが、元気づけてくれたリスナーの兵たちに捧げた一曲。静かにかかるこの歌が、美しい風景と共に印象深い。 What a wonderful world.

Wikipediaによれば、この映画が撮影された時にはまだベトナムとの国交が正常化しておらず、タイで撮影されたとある。

撮影当時は、ベトナム社会主義共和国アメリカ合衆国の国交が回復していなかったために、映画のロケーションと撮影は、ベトナムの隣国であるタイ王国で行われた。そのため、劇中にタイ仕様の右ハンドル車が多く登場する(ベトナムは右側通行、左ハンドル)。 --via グッドモーニング, ベトナム - Wikipedia

主演女優がちょっと薬師丸ひろ子を思わせる美少女。彼女もまた、タイの人らしい。

2人組デュオゆずのリーダー北川悠仁は、この作品のファン。2003年に本作をモチーフにした『グッドモーニング』という曲を発表している。 --via グッドモーニング, ベトナム - Wikipedia

おや! それは知らなかった。調べてみるもんだね。

グッドモーニング

グッドモーニング

  • ゆず
  • J-Pop
  • ¥250
映画の雰囲気からすると、元気いっぱい過ぎてちょっとめまいがする。

高野寛トリビュートと「KAORI」

先日「高橋幸宏とMETAFIVE」の記事を書いた時、高橋幸宏「愛は強い stronger than iron」を探すため、高橋幸宏の名前でクレジットされた楽曲のリストを検索した。

そしたら、高橋幸宏氏が『高野寛 ソングブック~TRIBUTE TO HIROSHI TAKANO~』というトリビュートアルバムに「やがてふる」でカバーを入れていることに気づいた。


高野寛 ソング・ブック 〜tribute to HIROSHI TAKANO〜 : Trailer

release - Hiroshi Takano official site

高野寛 ソング・ブック 〜tribute to HIROSHI TAKANO〜 | 蓮沼執太 | Shuta Hasunuma

やがてふる

やがてふる

やがてふる

やがてふる

f:id:mogami74:20151218013222j:plain

高野寛氏と高橋幸宏氏が親しいのはいくら鈍感な僕でも(僕はアルバム以外で情報を追いかける習慣がないので、ミュージシャン同士の交流については悲しいほど感度が低い)気づいていたが、こんなアルバムが出ていたとは知らなかった。これも感度の低さゆえだ。

ほかにどんな曲が収録されているんだろう、と思って、拍手喝采を送りたい気持ちになったのは、やはり「KAORI」だ。クレジットには「有里知花 with 宮川 剛・永見行崇」がカバーしているとある。この曲を選択するとは、実にいい。素晴らしい。拍手だ。僕自身は、このミュージシャンを知らなくて申し訳ないくらいだ。

KAORI

KAORI

  • 有里知花 with 宮川 剛・永見行崇
  • トリビュート
  • ¥250
News | YURI CHIKA official website

高野寛氏の曲で素敵なのはいくらもあるが、「KAORI」の良さはまた別格だ。アルバム『Rain or Shine』の一曲目を飾るこの歌は、官能的な雰囲気の中でも、高野寛らしい爽やかさを失わない名曲だ。 f:id:mogami74:20151218013641j:plain

KAORI

KAORI

参加作品は、幅広い音楽知識に裏打ちされた上質な作りで多くのアーティストたちに強い影響を与えている。細野晴臣坂本龍一鈴木慶一高橋幸宏忌野清志郎 / 宮沢和史テイ・トウワ / クラムボンハナレグミ中村一義 etc...との世代を超えたセッションは、多くのミュージシャン達から信頼される存在であることを物語っている。 --via 高野寛 - Wikipedia

この記述を見ていて思い出した。そういえば、高野寛氏のラジオも聞いた覚えがある。どの番組だったか、全然思い出せないが……。

たしかちょうど坂本龍一ツアーに主にギターとして参加をしていた時期で、高野寛氏自身は若い頃ギタリストとしては挫折したようなことを言っていた。「だからツアーの休憩時間には運指の練習とかしています」と語っていて、坂本龍一ツアーに真摯に貢献しようという姿勢が伝わってきて面白かった。

高野寛についてはまだ他に好きな歌がいくらもあるが、それはまた別の物語、別の機会に語ることにしよう。

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METAFIVE「Don't Move」

初めてのはてなブログ

初めてのはてなブログで、早くもいくつかスターを頂いたり読者になって頂いたり、反響が明確であることに恐縮。ご期待に背かないように楽しんで続けたい。

METAFIVE

昔語りばかりしていても先がない。せっかくラジオなんだから、新しい音楽を仕入れよう。

おりしもFacebookで、高校の先輩(というかOB)のミュージシャンの方がタイムラインで絶賛していた動画を見てみたら、これがかっこよかった。


METAFIVE - Don’t Move -Studio Live Version-

僕はテクノ方面にあまり詳しくないので高橋幸宏氏と小山田圭吾氏くらいしか聞いたことがないのだけれど、聞いただけで、かっちりした緻密な設計の音楽であることがわかる。印象としては「小山田圭吾らしい音」。

Cornelius小山田圭吾)のアルバム『The First Question Award』は本当にすごいアルバムだった。編曲が完璧なのだ。欲しいと思った音がそこにある。音楽を聞いていて「ああ、ここにこんな音があれば」と思うことがないだろうか。「ここに一発シンバルが欲しいなあ」とか「このバックに下降調のコーラスが入ったら気持ちいいのに」とか。『The First Question Award』にはそういう不足が一切ない。必要な音はすべて入っている。そんなアルバムはなかなかないのだ。

THE FIRST QUESTION AWARD

THE FIRST QUESTION AWARD

f:id:mogami74:20151217230035j:plain

砂原 良徳(すなはら よしのり、1969年9月13日 - )は、日本のテクノミュージシャン。北海道札幌市豊平区出身[1]。1991年から1999年まで電気グルーヴのメンバーとして活動。愛称は「まりん」。 --via 砂原良徳 - Wikipedia
ユーフォニアム:権藤 知彦(ごんどう ともひこ、1967年9月11日 - ) --via anonymass - Wikipedia
LEO今井(レオ いまい / Leo Imai 1981年7月24日 - )は、日本のミュージシャン。東京都杉並区出身。本名:今井 アレクサンダー レオ(Leo Alexander Imai)。ロンドン大学を経て、オックスフォード大学大学院卒。 --via LEO今井 - Wikipedia

METAFIVEがiTunes storeにあるかどうか見てみた。「高橋幸宏とMETAFIVE」の名前で入っている。「Don't move」もある。

Don’t Move

Don’t Move

iTunes storeの人気ゲージを見ると二番人気は「Split spirit」らしい。

Split Spirit

Split Spirit

Macからイヤフォンで聞いていたら、なんだか物足りなくなって、HDMIでつないでいるテレビの方から出したけれど、これでも物足りない。音が足りないな。たぶん、もっといいヘッドフォン買った方がいい気もする。うーん。今まであんまりヘッドフォンに高い金を出そうと思ったことはないんだけどな。

高橋幸宏氏といえば、昔、高橋幸宏氏が「愛はつよい stronger than iron」という曲を作った直後にKAN「愛は勝つ」がミリオンセラーになり、「あんなに売れるならタイトルを『愛は勝つ』にすればよかった」とこぼしたと聞いた。まぁ冗談なんだろうけれど。

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2016-02-06(土)追記

やっぱクール。


METAFIVE  Maisie’s Avenue -Studio Live Version-

2016-03-02(水)追記

高橋幸宏・砂原良徳が語る、バンドにおける集団主義なクリエイティヴ【RBMA WORKSHOP SESSION レポート】 « WIRED.jp

文学的な音楽

ファイト!

僕が音楽らしい音楽を、ラジオなどの媒体を通して能動的に聴くようになったのは、中学生の半ば以降だった。別に早いとも遅いとも思わない。ただ楽器を弾く人の多くはもう少し早くから歌謡曲に興味を持つようだ。

中学校3年生のぼくの周りにあふれていた/ありふれていた音楽の中で、中島みゆき「ファイト!」がもたらした衝撃を、どう表現していいのかわからない。

ファイト!

ファイト!

それは小学校6年生のぼくにゆうきまさみのコミック『究極超人あ~る』がもたらした衝撃と逆方向のベクトルで、今の僕のバランスをとっている。

初めて聞いたのは渡辺美里のラジオの番組で、その直後にラジオ「ジョイフルポップ」の金曜日担当に中島みゆきが入ると知り、毎週楽しみに聞いていた。音楽の雰囲気とはまるで違うみゆきさんのパーソナリティがまたよかった。

詞先で歌を作るという噂のみゆきさんが、ラジオの中で曲作りについてふざけ半分に話していたのを覚えているー。リスナーのお便りで、アレンジに悩んでいます、というようなことだったと思うのだが、みゆきさんは「人にお願いするのもいいんじゃないですかね」というようなことを言っていた。歌詞を書いて曲を書いて、ギターの○○のところに持っていくと、なんかいいように作ってくれるわけですよ。ちょっと違うなーと思ったら△△のところに持っていくと、また作ってくれるわけで。
そんな音楽作りの様子を楽しそうに話していた。

彼女は、音楽の文学的側面というものを考えさせてくれた。もともと10代の頃の私は歌詞を重視する傾向が強かった。そこにぴったり合ったのがみゆきさんだったのだ。

片桐麻美

ポスト中島みゆき的な(実際には、中島みゆきさんの方が現役を続けているのでこの表現は不適切だが)位置づけで、僕が出会った文学性の高い音楽を挙げるとしたら、片桐麻美さんを挙げずにはいられない。
片桐麻美 - Wikipedia

たぶん僕が初めて片桐麻美を聞いたのは、中古で見つけたアルバム『鏡をこわす』だったと思う。何気なく買って、とてもよかった。
1曲目の「グレーのスーツ」の伸び伸びとした声と、少し寂しさを感じさせる歌詞もよかったし、2曲目「三百六十五歩のバラード」のはつらつとした歌声もよかったし、「微熱」のキュートな乙女心も良かった。要するに、このアルバムにぞっこんだったわけだ。 f:id:mogami74:20151210011357j:plain


つまらないものですが / 片桐麻美 - YouTube

ラジオコンサートの番組で、片桐麻美遊佐未森とが共演したことがある。あのときラジオから録音した音源テープが、今では失われてしまったのが残念だ。片桐麻美はギター一本で弾き語りをしていて、アルバム『やわらかな心』収録曲を中心に弾いていたと思うけれど、アルバムの編曲よりも弾き語りの方がかっこよかったりした。

アレンジャーによってだいぶばらつきがあって、あまり僕の好みではない編曲のアルバムもあるが、90年代のアルバムは非常にまとまりがよくて素晴らしい。熟練を感じさせる。

Wikipedia

※「LOVER'S ROCK」までのアルバムタイトルと同名の曲は、次に発売されたアルバムに収録されるのが特徴である。

とある通り、彼女のアルバムは、アルバムタイトルが次のアルバムの収録曲タイトルになっているという不思議な構成になっていた。『言葉がみえる時(1991)』の次のアルバム『鏡をこわす(1992)』の最後の曲は「言葉がみえる時」なのだ。 f:id:mogami74:20151210011602j:plain こうしたアルバム間のつながりも、どこか文学的な、インターテクスチュアリティを感じさせる。


髪 / 片桐麻美 - YouTube

これなどは、中島みゆき「髪を洗う女」を彷彿とさせる凄みがある。


Like a Rolling Stone / 片桐麻美 - YouTube カバー曲。片桐麻美の日本語詞(ライナーノーツには「訳詞」とは書いていない)が非常に冴えている。

ギターを弾いていた頃は、片桐麻美の歌を片桐麻美のようにかっこよく弾きたいなぁ……と思って耳コピーにいそしんでいた。「グレーのスーツ」は一人でゆっくり弾いて歌っていると、とても気持ちいい。

ベストアルバム『Northern Songs』も大好きなアルバムの一つ。一曲目「風のうた〜Northern Songs〜」は、逆境に立ち向かう歌詞が凛として聞く者を励ましてくれる。僕の中では、まるで人生の教師みたいな一曲だ。 f:id:mogami74:20151210011831j:plain [EOF]

1stMusic: オトノアルクラシ 〜ラジオのように

音楽の神様

小学生の頃、親の勧めでエレクトーンを習った。後で訊いたら、ヤマハの音楽教室戦略というのは僕の世代を席巻したらしいので、僕もその戦略に載せられた一人だということになるのだろう。ただ戦略になかったのは、僕が練習嫌いで、ちっとも演奏が上達しなかったことだ。でも楽譜が読めるようになったことは後々、良かった。

まったくエレクトーンを弾かなかったくせに、高校時代、大学に入ったらギターを弾こう、と思っていた。ギターを弾けば女の子にモテる、と思っていた。目論見と違ったのは、「ギターを上手に弾ければ」モテるという条件だったことだ。練習嫌いがギターを上手になるはずはないし、ギターが下手な男が音楽サークルでモテるはずはない。

社会人になってから知り合った、とある女性ピアニストに言われたことがある。当時の僕は音楽を弾く人たちと交流があり、まだ未練たらしくギターを弾こうとしていた。演奏が拙くて卑屈になる僕に、「音楽の神様は寛容で、どんなミスをしても命までは取らないんだよ」と教えてくれた。

それからもう10年近く過ぎた。僕のギターは何年もケースから出さないままになっているが、2歳の娘に電子ピアノを買った。電子ピアノの選定にあたっては、大学時代、練習そっちのけで通い詰めた楽器屋巡りのささやかな知識が役に立った。そして今、娘のために、小学生の頃にエレクトーン教室で習った曲をたどたどしく弾いている(娘はまったく聴こうとしないし、僕の演奏を止めて自分が弾きたがる)。 f:id:mogami74:20151202223701j:plain

音楽の神様は、僕に演奏の才能はくれなかった。それはだいぶ人気の才能なので、品薄なのだろう。僕に回す分はなかったのだ。でも音楽の神様は寛容で、代わりに、僕に音楽を楽しむ才能は与えてくれた。僕はそのことに感謝している。

オトノアルクラシ

大学の先輩が卒業するとき色紙に「音のある暮らしを末永く」と書いた。オトノアルクラシ、という言葉の音が気に入っている。自分でもそういう暮らしをしたいと思っている。

けれどいつのまにか僕は新しい音楽を聴かなくなった。400枚あるCDは、iTunesに取り込んでしまってからというもの、部屋の一角を占めるオブジェみたいになっている。iTunesで聴く音楽も代わり映えしない。250円で、まるでジュークボックスのように気軽に音楽を買える時代になったというのに(今や定額制でもっと気軽になりつつあるが)、僕はよりいっそう、音楽から離れてしまった。

“Music was better back then”: When do we stop keeping up with popular music? | Skynet & Ebert

はてなブログを始めるついでに、自分のための音楽ブログをやってみよう、と思い立った。懐かしい音楽を買いそろえるのもいい。iTunesのオススメに従って買ってみるのもいい。オトノアルクラシをもう一度。

喋りの下手な僕には、ラジオパーソナリティのようなことはできないが、ブログなら書ける。このブログは、僕のラジオ番組、ということになる。だから最初に紹介する一曲目には、大好きな鈴木祥子さんのアルバム『Radiogenic』から「ラジオのように」をお届けしたい。

ラジオのように

ラジオのように

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私に音楽の神様を紹介してくれたピアニストの彼女に。感謝を込めて。あなたは鈴木祥子さんのように素敵だと、いつもひそかに想っていました。

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